
○中日の新守護神は「先発から抜擢するかも」
スタッフが「ライデル・マルティネス投手が流出という形になりました。その点についてはいかがですか?」と尋ねると、和田一浩氏は「もちろん絶対的なクローザーがいなくなるってのはすごく痛手ですけど」と前置きしながら、「ただ、そこに競争があると思うんですね。次は清水が入るのか、松山が入るのか、ひょっとしたら新しい選手が入ってくるのか」「だから、そういう意味ではいい選手が抜けても、活性化はされると思うんですよね」と持論を展開。
一方、ラミレス氏は「新しい中日ドラゴンズだからね。新しいクローザーを確立させるだろう」と述べ、「もしかしたら先発から抜擢するかもしれない」「先発で長いイニングを投げている状態から、1イニングだけなら意外と良い投球をするかもしれない」と予想した。
その理由は「新人や移籍した選手で、バンテリンドームの高いマウンドにいきなり慣れるのは難しい」というもので、「先発でここ数年苦戦してきたピッチャーが、意外と効果的なクローザーになるかもしれない。外から絶対的なクローザーを獲得しない限りはね」とも。この意見には、和田氏も「面白い! 面白いです、本当に」と、ラミレス氏の柔軟な発想に感服した様子だった。
【編集部MEMO】
アレックス・ラミレス氏は、東京ヤクルトスワローズや読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズなどで活躍した元プロ野球選手。DeNA時代に日本通算2000安打を達成し、外国人選手では史上初の名球会入り。引退後はDeNAの監督も務めた。