Quantcast
Channel: マピオンニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 142601

半数以上が「危険レベルの疲労」—「クセ疲労」の実態とは?

$
0
0
リクルートが運営する国内最大級のヘアサロン・リラク&ビューティーサロンの検索・予約サービス『ホットペッパービューティー』は2025年3月14日 、「疲労」に関する調査の結果を発表した。同調査は2025年2月21日 〜25日、全国20歳~49歳男女1,000人を対象にインターネットで実施した。

テクノロジーの進化や価値観の多様化など、急速に世の中が変化する昨今。生活がより便利で多様にアップデートされていく一方で、そのスピードや複雑さに負担を感じ、疲れを感じる人もいるのではないか。

そこでこのたび、1,000人の働く男女に疲労の実態について調査したところ、半数以上の人が専門家視点で「ケアを考えるべき疲労度」に達していることが判明した。

しかし、そのうちの半数以上は自身を「健康的」と認識しており、「本来ケアが必要な疲労度」との間にギャップがあることが明らかになった。

また、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科 特命教授で一般社団法人 日本疲労学会 理事長を務める渡辺 恭良教授(以下、渡辺教授)は、「日頃の何げない姿勢のクセが、自律神経系の乱れにつながり疲労を増大させる可能性があります」と、いわゆる「クセ疲労」について警鐘を鳴らしている。

今回の調査でも疲労につながりやすい行動をしている人の半数以上が心身や仕事のパフォーマンスに悪影響を感じており、クセ疲労の実態が明らかになった。

渡辺教授が作成した疲労度を自己診断できるチェック表では、疲労の状態に関する10個の設問への回答を点数化することで、疲労度を測ることができる。今回の調査結果をチェック表に当てはめて集計したところ、53.7%と半数以上がケアを検討するべき「危険ゾーン」に該当することが明らかになった。

一方で、危険ゾーンに該当しながら、自分自身を「健康的だと思う」「やや健康的だと思う」と回答した人が52.7%に上り、疲労度が危険な状態にありながら実感できていない人が半数以上いることが分かった。

「自覚している健康度」と「本来ケアが必要な疲労度」の間にギャップがあることが明らかになったが、時代とともに疲れ方も変化している。30代・40代の人に20代の頃と今を比較して疲れ方に違いを感じるか質問したところ、40代は78.1%が「大きく違う」「多少違う」と回答。

30代も66.8%が「大きく違う」「多少違う」と回答した。具体的にどんな違いがあるか聞いたところ、どちらの年代も「昔は休めば回復したが、今は疲れが取れにくい」が最も高く30代で49.3%、40代で59.0%という結果になった。次いで「今は頭や目が疲れることが多い」が、30代で40.4%、40代で48.7%となった。

加齢による疲れの取れにくさに加え、近年では生活や業務のデジタル化、仕事の複雑化などにより頭や目を酷使する場面が増えたことが影響しているかもしれない。

疲労がたまっている人が多い一方で、疲労度チェックで危険ゾーンに該当しながら、週に数回以上セルフケアを行っている人は約2割と低い割合にとどまっている。

疲労の解消には日々のケアや疲労に対する正しい認識が重要。

渡辺教授は「日頃、習慣的に何げなく足を組む、片足に重心を乗せて立つ、頬づえをつくなどの行為をしていないでしょうか。同じ姿勢で長時間過ごしたり、姿勢をゆがませたりするのは、ついクセでやってしまいがちですが、これらの行動は自律神経系の乱れや血管を圧迫し血行不良につながるため、疲労がたまりやすくなるのです」と「クセ疲労」の危険性を話している。

実際、仕事中についついやってしまう行動を聞いたところ、「同じ姿勢のまま、長く仕事・作業を続ける」「立ちっぱなしや座りっぱなしで長時間過ごす」「悪い姿勢で座る」といった回答が上位に。

さらにこれらの行動をする人のうち半数以上が「心身の不調がある」「仕事のパフォーマンスへの悪い影響がある」と感じていた。日常の何げないクセから疲労をためてしまうことで、さまざまなさらなる不調を招いてしまっている実態が明らかになった。

疲労の改善意識に目を向けると、疲労を感じている人のうち、80.5%が疲労感を改善したいと回答。67.2%は「改善したいが、何をすれば良いか分からない」という結果になった。

調査を監修した渡辺教授は、「自分で対処の仕方が分からない時は、リラクゼーションサロンを利用するなど専門家に相談することが一番です。プロの施術によって、自分では気が付かない血行不良を起こしている箇所を特定しほぐすことで疲労改善が見込まれます」とコメントし、疲労回復の一つの手段としてリラクゼーションサロンなどのプロの施術を推奨している。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 142601

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>