
Aul氏によれば、2015年3月の時点で300万人だったWindows Insider Program (WIP) の登録者は、既に700万人以上に達している。その内訳は、46%のユーザーがITや

その他に、20%のユーザーが学生(5分の1は高校生)、95%はPCゲーマー、36%はXboxゲーマーというデータを披露。89%が自身(Aul氏)のツイートに満足していると冗談を交えた。
そのTwitterを通じて、Windows 10 Insider Previewに関してAul氏は多くの情報を発信してきた。開始当初の6人だったフォロワーは12万4,000人を超えている。ちなみに、これまで3人の偽物が現れ、5人のブロックを行ったという。
Aul氏はWIPを「永遠に続くベータプログラムはない」と否定しつつ、850万のユニークなデバイスと2,120万のユニークなアプリケーションで構成された世界を、観測可能な(宇宙の)原子の数を容易に超える「複雑さ」と、フィードバックを受け取るには遅すぎる「レイテンシ」が混在すると説明する。
興味深いのが過去との比較だ。「従来のOSは数回のパブリックプレビューに留まったが、Windows 10(Threshold 1)は15回のパブリックプレビューを行った」と説明。2016年夏のリリースを目指しているRedstone改めAnniversary Updateに至っては、16回のパブリックプレビューをリリースしたと開発速度の向上をアピールした。
また、リング構造についてKaragounis氏は、「採択、信頼性、反応性、使用感、(

そこに至るまでの苦労は想像に難しくない。1週間のリズムについても、「金曜日に最終コードチェック。土曜日にビルドの準備、Canaryリングのリリースを実行。月曜日にSelhostリングをリリース。火曜日は信頼性などをチェックし、水曜日にInsider Previewに配信するか判断する。木曜日はフライトすべきがチェックインを行い、また最初に戻る」と説明する。

この複雑かつ疲労困憊しそうなミッションを支えるのが、Microsoftにあるオペレーションダッシュボードをはじめとする社内サービスである。以前、


WIP参加者の間で不満に上がるのが、自分たちの意見が反映されているのかわからない、という点である。最近のWindowsフィードバック(Insider Hub)を見ると、リアクションを示す「調査中」や、Windows開発者からの直接コメントを希に見かけるが、トレンドに上がっている日本語フォントの問題は未回答だ。いずれにせよ、我々日本人の声が小さいことが少なからず原因となっているのだろう。
Aul氏はWIP参加者が求めることを調査し、「1番目は新ビルドの頻繁なリリース。2番目はインサイダーへの適切な通知。3番目は多くの活動や情報、そしてクエスト。4番目は他のインサイダーとのSNS的なつながり」という要望を掴んだ。このような声を受けてWindows 10 Insider Preview ビルド14291から、WindowsフィードバックをInsider Hubに変更したのだろう。
Insider HubにはMicrosoftからのレスポンスや、他のインサイダーもしくはMicrosoftの技術者によるコメント機能が加わる。既に6万件以上のレスポンスを行っているそうだ。その他にもファイルを用いたフィードバック、検索や投票機能の改善、技術チームからの返答強化を掲げている。
仮にWindows 10 Anniversary Updateのリリースを2016年7月末とすれば、そこまでは3カ月の期間があり、前例を踏まえれば9回程度ファーストリングのリリースを期待できる。もちろんたった3カ月でフォントレンダ

阿久津良和(Cactus)