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『ルパパト』最高! 涙と笑顔のツアー最終公演「これから僕たちはルパパトを胸に羽ばたいていく」【写真112枚】

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●第1部は最終回の"その後"を描くアクションショー
2019年3月17日より開催されていた『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー ファイナルライブツアー2019』が4月21日、大阪オリックス劇場にて千秋楽を迎えた。2018年2月11日のテレビ放送開始以来、1年以上の長きにわたって役を演じてきたメインキャストたちともいよいよ最後のお別れとなり、作品を深く愛してきたファンの熱い声援を受けながら感動・感激の舞台を見事に務め上げた。

「ファイナルライブツアー」は、今やスーパー戦隊シリーズ恒例となった番組終了後の地方公演で、今回は3月17日に静岡、21日に浜松、24日に札幌、31日に仙台、4月6、7日に名古屋、13日に広島、14日に福岡、そして20、21日に大阪と、全国8ヶ所をめぐって各地の子どもたちや大人のファンたちを楽しませた。

公演は2部に分かれており、まず第1部は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーファイナルライブ』と題し、テレビ最終回(2月10日放送)の"その後"の物語を描くアクションショーが幕を開けた。

ルパンレッド/夜野魁利、ルパンブルー/宵町透真、ルパンイエロー/早見初美花の"快盗"3人が金庫の中に閉じ込められたまま、ギャングラーのボス・ドグラニオが「特別拘禁室」に拘束されてから1年、国際警察日本支部の戦力部隊、パトレン1号/朝加圭一郎、パトレン2号/陽川咲也、パトレン3号/明神つかさの3人は、最後のルパンコレクションを備えたギャングラーの残党・カーゼミーと戦っていたが、そこに魁利たち快盗が姿を現した。ジャックポットストライカーの力で、金庫の中から脱出することに成功していたのだ。

しかし、カーゼミーはコレクション"あの日をもう一度"の不思議な力……時間を巻き戻す能力を使って、倒されたはずのギャングラーを甦らせ、さらにはドグラニオの拘束を解いて自由の身にしようと企んでいた。かつてない危機的状況を迎えた今、ルパンエックス&パトレンエックス/高尾ノエルは「快盗と警察、力を合わせて戦おう」と両戦隊に呼びかける――。

東京ドームシティ・シアターGロッソでの第4弾、第5弾でも見られた「素顔の戦士たち」の出演だが、今回のファイナルライブツアーではテレビシリーズの「後日談」が描かれるとあって、キャストチームも特別な思いを持って全国公演に臨んでいたという。テレビシリーズでメインライターを務め、『ルパパト』の魅力的なストーリーを築き上げた香村純子氏が脚本を手がけた今回の「ファイナルライブツアー」は、国際警察に正体が判明した今だからこそ言える快盗たちの"本音"が聞けたり、透真がつかさにギャングラーのマンタ・バヤーシと心と身体が入れ替わっていた時期(#16)についての釈明を行ったり、毎回のオープニング・ナレーション(安元洋貴)が今回のクライマックスシーンに重要な"意味"をもたらしたりと、ありとあらゆるテレビシリーズでの要素があちこちに散りばめられていて、まさに『ルパパト』の集大成と呼ぶにふさわしい感動的な物語となった。

しかし、集大成ではあるが"完結編"ではないところがミソであり、警察と快盗がこれから先どのような関係になっていくのか、ラストの段階ではまったく予測不可能である。最後のルパンコレクションであるVSチェンジャーとVSビークルを国際警察が所有している限り、快盗VS警察という『ルパパト』の物語は終わることがないのだ。

ルパンレンジャー、パトレンジャーと復活ギャングラーとの迫力満点のアクションも絶好調で、パトレンエックスからルパンエックスへの華麗なる早変わり(快盗チェンジ)の見事さや、ルパンブルーがビクトリーストライカーの力でスーパールパンブルーになり、パトレン3号がサイレンストライカーの力でスーパーパトレン3号になるなど、テレビでは見られなかったヒーローの強化が披露されたのも嬉しいポイントだった。また、パトレンエックスを助けに『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(現在テレビ朝日系全国ネット放送中)の5人の戦士がやってきて、素早い連携プレーでカーゼミーを打ち破るという嬉しいヒーロー共演もあった。

物語の途中には、キャストに毎回のセリフをゆだねられたアドリブの場面がところどころに挿入され、キャストの本音のようなものをチラリとうかがうことができて、ファンにはたまらない瞬間となった。力を合わせてギャングラーと戦った後でも、ちょっとしたことですぐケンカ腰になってしまう魁利と圭一郎の"ワチャワチャ"した諍いの場面では、圭一郎が魁利を抱え上げながら走り去るなど、会場の興奮を誘う要素がふんだんに観られた。最後に一言シメる役割を担っているノエルが「アルセーヌ、最高の仲間と出逢えたよ! Salut(またね)!」と発すると、満席の会場から大きな歓声と拍手が巻き起こっていた。

●第2部はトーク&ライブで最高潮に

第2部「ルパンレンジャーVSパトレンジャートーク&ライブ」では、スーパー戦隊親善大使・松本寛也の呼び込みで『ルパパト』キャスト7人がステージへやってきた。最後ということで、みんな仲良く手をつないでの登壇となった。

トークショー内の名物コーナー「VSバトル(ルパンチームとパトチームの代表が"すごいこと"をするという趣向)」で、マイクスタンドを手にしてフレディ・マーキュリーばりのダイナミックなパフォーマンスを披露したルパンレッド/夜野魁利を演じる伊藤あさひ。ファイナルライブツアー中、結木滉星との仲がいちだんと深まったというルパンブルー/宵町透真を演じる濱正悟。"新幹線の中で眠りそうになりながら一生懸命ブログを書いている"けなげな姿を奥山かずさから絶賛されたルパンイエロー/早見初美花を演じる工藤遥。他のメンバーがキャラクターソングを歌っている間、元木聖也と一緒にステージ上を全力疾走していた熱い男・パトレン1号/朝加圭一郎を演じる結木滉星。VSバトルのコーナーで得意のラップを披露し、会場を熱く盛り上げたパトレン2号/陽川咲也を演じる横山涼。毎回メイクの"テーマ"を変えて、男性キャストに"今日はどこが違うか"を聞いて困らせていたというパトレン3号/明神つかさを演じる奥山かずさ。第1部のヒーローショーでも、抜群の身体能力で軽やかなアクロバット空中回転を決めていたルパンエックス&パトレンエックス/高尾ノエルを演じる元木聖也。7人は改めて大勢の『ルパパト』ファンたちに感謝の気持ちを述べた。

最終回の撮影をすべて終えたときの感想は?という問いについて、伊藤は「7人そろって同じシーンで終えることができて嬉しかった。でもGロッソ公演が翌日にあったので、ほんとうに"終わった"という実感はなかった」と語り、濱は「ちょっと感動っぽい雰囲気になったんですが、ルパンブルーのスーツアクションをされている竹内康博さんが、クランクアップの瞬間にロープで上から降りてきたんです。画用紙を切ったみたいなマスクをつけていて、なごんでしまいました」と、クランクアップの様子を明かした。

思い出に残る"セリフ"を尋ねられた工藤は「『あんたなんかクシャクシャのポイだよ!』というセリフが、それほど多く発していたわけではないのに、いろいろな方に『クシャポイ言って』ってリクエストされるほど印象深いものになりました。最初はどういう風に言えばいいんだろうと悩んだりしましたが、まさか#50「永遠のアデュー」であんな感動的な使われ方をするとは……」と、初美花の印象的なセリフについて、自身の熱い思いを打ち明けた。

奥山は#50で傷ついた身体で魁利を助けに行こうとする透真と初美花に「生きて帰れよ」と声をかけるシーンをお気に入りとして挙げ、「あのシーンには透真、初美花しかいなかったけれど、床に散らばった国際警察の資料の中にルパンレッドが見えた。偶然にも3人全員に声をかけることができたと思い、好きな場面になった」としみじみ語った。横山は「#51『きっと、また逢える』(最終回)で咲也がドグラニオに叫んだ『お前たちが来たせいで、苦しまなくていい人たちがたくさん苦しんだ』というセリフが好きです。咲也は最後まで他人のことを考えていたんだなあと思わせ、ルパンレンジャーたちへの思いも込められたいいセリフだと思った」と、咲也のキャラクターへの愛着をうかがわせた。

結木は#49で圭一郎が魁利を救うために放った「俺は警察を辞める」というセリフを挙げて、改めて『ルパパト』におけるキャラクター同士の会話がいかに魅力あふれるものだったか、そして圭一郎と魁利が1年という月日の中で育んできた"友情"の強さをかみしめるようすを見せた。

楽しいトークのあとは、ライブパートへ。ファイナルライブツアーでは、いつもキャストから2人が選抜されてキャラクターソングを歌っていたが、最後ということで今回は3人が歌うことに。最初は元木による「ウィ!」、続いて伊藤の「氷の世界」、最後に結木が「Keepin'Faith」を激唱した。それぞれが歌っている間、他のメンバーが後ろで思い思いのダンス&コールを披露し、ステージを最高潮に盛り上げた。

次に、吉田達彦と吉田仁美が登場し、まず吉田達彦が「ルパンレンジャー、ダイヤルを回せ」を、吉田仁美が「Chase You Up!パトレンジャー」を歌い、最後に本作の主題歌『ルパンレンジャーVSパトレンジャー』を2人で熱唱した。

●サプライズ、そして感動のラスト

すべてのメニューが終了した直後、7人のルパパトメンバーと主題歌アーティスト2名の1年間の活躍をねぎらうため、サプライズで花束の贈呈が行なわれた。

贈り手は、番組プロデューサーの宇都宮孝明氏(東映)、井上千尋氏(テレビ朝日)、脚本(メインライター)の香村純子氏、パイロット監督の杉原輝昭氏、音楽プロデューサーの龍神貴穂氏(日本コロムビア)、ルパンレッドのスーツアクションを担当した浅井宏輔氏の6名。1年間、良質の作品を作りあげるため共に苦労と努力を重ねてきたスタッフ諸氏から心のこもった花束を受け取り、キャスト陣の目には自然と涙があふれてきたようだった。その直後、「1年間ありがとう!」の横断幕と共に、客席からはキャスト陣に感謝の気持ちを示す大きなコールが鳴り響いた。

吉田達彦は「1年前に主題歌が決まったときには、こんなに素晴らしい景色を見ることができるなんて思ってもいませんでした。キャストのみなさん、スタッフ・関係者のみなさん、応援してくれたファンみなさんがいるからこそ、僕はこうしてステージに立つことができています」と、目をうるませた。

吉田仁美は「子どものころ、『五星戦隊ダイレンジャー』(劇場版)に出演し、ダイレンジャーに助けてもらったことがありました。大きくなって歌手になり、憧れの方が『秘密戦隊ゴレンジャー』の主題歌「進め!ゴレンジャー」をささきいさおさんと一緒に歌った堀江美都子さんになりました。それ以来、スーパー戦隊の主題歌を歌うのが、私の大きな"夢"でした。この夢を叶えてくださったたくさんの方々、そして応援してくださった方たちに心から感謝します。こんどはみんなの夢が叶えられるよう、これからも歌い続けます!」と、男女デュエットによる主題歌としては『ゴレンジャー』以来2作目となる『ルパパト』についての強い思いを客席に伝えた。

元木は「追加戦士として出演が決まって、どんな現場だろうと思っていたら、そこには最高な奴らがいました。かけがえのない仲間に出会えてよかった」と、何度も声をつまらせながら最後まで元気いっぱいに挨拶した。

奥山は「いまサプライズで関係者の方々が来ていましたが、私に花束をくださったのはプロデューサーの宇都宮さん。宇都宮さんが私を選んでくれなかったら、私がここにいなかったんだと思うと、感謝でいっぱいです。そしてこのメンバーと一緒に過ごせたのは、ほんとうに濃い時間でした」と、スタッフ、メンバーたちへの感謝を、大きな瞳を涙でいっぱいにしながら語った。

工藤は「『ルパパト』はアイドルグループを卒業し、1人でやっていくことになった初めての作品。初めましての人たちと顔を合わせて1年間やっていくことにすごく不安を感じていました。でも、みんなだったからここまでやってこれた。何があっても笑って許してくれる聖也くんに救われました。かずさちゃんじゃなかったらWヒロインと名乗ることはなかったかもしれない。涼ちんが演じる咲也だから私は心を許せました。濱さんの背中をいちばん近くで見ていたのは私です。困っていることがあったら、真っ先に聞いてくれるのが滉星くん。そしてあさひがレッドとしてしっかりしてくれるから、私もイエローをまっとうできたのだと思います。そして、私を早見初美花として受け入れてくださったたくさんの方々に、ほんとうに感謝しています!」と、終始涙で声をつまらせながらもしっかりと挨拶し、多くのファンに感謝を伝えた。

横山は「ファイナルライブツアーが終わりに近づくのを感じながら演じてきて、最後に泣くのも恥ずかしいと思っていましたが、ここへ来てボロボロ泣いてしまって……。自分でも、こんなにこの人たちのことが好きなんだなあと、改めて実感しています。寂しいとか、悲しいとかで泣くのかなと思っていたら、違いました。今は"嬉し泣き"です。大好きな人たちに囲まれて、こんなに嬉しいことはありません。僕のキャラソンのタイトルは『ヒーローは決して泣かない』ですが、撤回します。ヒーローも泣くときは泣きます。今日お越しの方々、そして来れなかった人たち、すべての方たちに感謝します!」と、涙を輝かせながら挨拶を行った。

濱は「1年間いろんなことがありました。でも『ルパパト』の現場に来るとすごく安心しますし、すごく楽しいんです。『みんなのこと好きだわ』と感じます。ファンのみなさんには、たくさんの力を送っていただきました。こちらが送らなきゃいけない側なのに、もらっちゃいました。ほんとうに、ありがとうございました!」と、女性ファンからの歓声がひっきりなしに飛び交う中、落ち着いた低音ボイスを崩さずに、かつ心に熱い感情を込めつつ、1年以上にわたって務め上げたルパンブルー/透真という役柄についての感慨と、ファンへの感謝の気持ちを表した。

結木は「僕はパンフレット(直筆アンケートページ)で、ルパパトのことを"一つの番組にしか過ぎません(と思うようにしています)"と書きました。そのときはそう思っていて、『いつまで悲しんでいても仕方がない。ここはゴールじゃないんだ。スタートとして、羽ばたいていかなければいけない』と思っていました。でも今は終わらせたくない、今日帰りたくないです。僕の宝物は家族だけだと思っていましたが、このステージに立っている"みんな"という宝物が増えました!」と、押し込めようとしてもあふれ出てくる感情に揺さぶられるまま、かけがえのない仲間と共に作り上げた作品への愛着を表し、ファンの熱き声援にも誠実に応えた。

伊藤は「最後だから、泣かないでちゃんとしなきゃと思っていたんですけれど、すぐ泣いちゃいました」と、とても涙をこらえきれない"最後のステージ"ならではの状況を迎えてなお、気丈にふるまった。「終わりがあってよかった。終わりがあるからこそ、それまでの時間を大切に過ごしたいと思いました。だからここでちゃんと終わることができて、僕たちの思いをみなさんに伝えられて、またみなさんの思いも聞くことができた。僕はほんとうにファイナルライブツアーが好きでした」と、大好きな仲間と一緒に楽しい時間を過ごし、そして1年間応援してくれたファンと時間を共有することのできた今回のファイナルライブツアーが自分にとってとても重要なイベントだったことを打ち明けた。

さらに伊藤はこれまでの『ルパパト』をふりかえり、「メンバーの中で最年少なのに、レッドとしてみんなを引っ張っていくなんて、僕には無理だと思っていました。でも、隣にはこんなに頼もしい仲間(濱、工藤)がいて、追加で聖也くんが参加してくれました。最初のうちはなかなか一緒の現場にならなかったけど、たまに一緒になるとパトレンジャーのみんなは笑顔で遊んでくれて、僕にとってその時間は本当に大切でした。こういうステージに立ってもうまくまとめられなくて、ルパンの二人には『頼りないレッドでごめん』という気持ちがありました。でも、僕にはこんなに頼もしい仲間たちがいる。だから『こんなレッドがたまにはいてもいいよね』と思えるようになったんです。これから僕たちは、ひとりひとりが『ルパパト』を心の中に秘めたまま、羽ばたいていきます。みなさん、これからも応援してくださると嬉しいです。ほんとうに、こんなレッドについてきてくれてありがとう! 『ルパパト』を永遠に愛し続けてください。僕からのお願いです! ほんとうにありがとうございました!」と、涙を流して目を真っ赤にしながらもしっかりと『ルパパト』メンバー全員のこれからの発展と飛躍を誓い、大切な仲間と一緒に作り上げた『ルパパト』をこれからも愛し続けてほしいと、大勢のファンたちにさわやかな笑顔を向けた。

最後は、ステージ上のメンバーとMCの松本を加えた10人が観客と共に「『ルパパト』最高!」とコールし、大興奮と感動のうちにファイナルライブツアーをしめくくった。

なお、今回レポート記事を掲載した『ファイナルライブツアー』千秋楽公演のもようを収録したDVDソフト「快盗戦隊レパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー ファイナルライブツアー2019」(5,800円/税別)が、7月10日より東映ビデオから発売されることが決定した。本DVDには映像特典として「千秋楽舞台裏トーク」「各公演トークショー集」「ポスタービジュアル」も収録される予定。

(C)2018 テレビ朝日東映AG・東映

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