

――笑い飯さんは、今年の7月に結成20周年を迎えます。20年のキャリアを振り返ると、結成当初に描いていたものとは違いますか?
結成当初は、僕が仏教の仕事をするなんて、全く思ってなかったですから(笑)。その辺は思い描いていたところとは違う形に。『M-1グランプリ』も、9年決勝に行かせてもらって、9年目、最後の2010年に一応ご慈悲で優勝させていただいたんですが(笑)。あれも「もうちょっと早くに優勝できるかな?」なんて、勝手に、偉そうに思っていました。20年になって、まさかコロナウイルス、こんなに無観客になるとも思ってなかったです。
――お客さんがいない中でのネタやトークは、いかがですか?
お客さんがいない分、すべるっていうことがないんですよ。だから、むちゃむちゃできるっていうのは、強みだったりしますね(笑)。
――『M-1』で優勝を達成するまでの9回の

根拠のない自信っていうやつですよね。ただただ「俺めっちゃおもろい」って思い続けるっていうことですね(笑)。「どう考えても、俺が日本一面白いんだ」って。みたいなことを、勝手に無根拠で信じるという。
――西田さんとコンビとして歩んでいく中で、危機はありましたか?
特に、辞めるっていう話にはなっていないですかね。
――客観的に見ると、笑い飯はどういうコンビだと思いますか?
小田和正さんと佐藤竹善さんが組んではったPLUS ONEというユニットの「クリスマスが過ぎても」という歌があって、それをカラオケで入れるんですが、誰も「知らん」って言うんですよ(笑)。(皆が)知らん歌を歌い続けるのが趣味だったりするんですけど、それが笑い飯だと思っています。誰も覚えていないっていうのは、どやねんと思うんですが(笑)。(PLUS ONEの)お二人ともめっちゃ声きれいで、そんなすごいユニットがあったんですよね。(笑い飯は)2人ともめっちゃおもろいんですよ。その2人が組んでいるという、勝手な考えなんです(笑)。
――個人として、コンビとしての、今後の野望は?
コンビとしては、関西でずっとやらせてもらっていて、漫才というものがすごく好きで、劇場というものがすごく大きな存在なんです。年齢的にも、まあ中堅になってきたのかなと思うんです。この先、もうあと何年もしたら「師匠」って言われる年齢になってくるんか…というような考えの域の及ぶ年齢になったなと思いますね。だから、すごいおじさんやのに、めちゃめちゃ変なことを言っている二人やなっていう、年齢がいい振りにできるようなコンビになっていくんだなと思います。
個人としては、ほんまにありがたいことに、仏教のお仕事をさせてもらっていて。本を出すのは『ザ煩悩』で7冊目なんですけども、他に


あと、三島由紀夫さんが亡くなって50年で、今年はいろいろなことをやられるみたいですけど、三島由紀夫さんが亡くなったのが45歳で、今、僕45歳なんですよね。で、50年経っているので、11月25日に、とりあえず


――哲夫さんのファンが集まっちゃうかもしれませんね(笑)。
そこで仏教講座ができたら。あのバルコニーから、お客さんを集めて、仏教講座をやれたらなって。で、皆から「降りろー!!」って言われて「黙って聞けえ!!」って言おうかなと思います(笑)。罰当たるわ(笑)。
■哲夫(笑い飯)
1974年12月25日生まれ。

