

今回の新モデルで最大の特徴といえるのが、ウェザーニュースとの連携でしょう。WX・Xシリーズともに無線LANを内蔵しており、エアコンを設置した地域の気象情報と常に連携できます。

新エオリアの面白い点は、ただ「家の外が汚れているから空気清浄」するのではないところ。なんと「外気の汚れ」と「室内の汚れ」を両方チェックし、それらの関係を計算して「部屋が外の汚れをどれだけ侵入させるか」を学習します。
古くてスキマ風がはいるような家ならより多くの汚れが侵入し、新しくて気密性が高い部屋は比較的汚れが少ないと学習。こうして、部屋の空気が汚れる前に効率よく先回り運転をする「AI先読み空気清浄」機能を搭載しているのです。
○高い空気清浄能力を持つ

汚れを予測して先回り運転する「AI先読み空気清浄」は、「空気をキレイにする」という高い能力を持つエオリアならではのメリットです。エオリアがほかのエアコンと大きく異なっているのが、空気清浄能力の高さ。
他社製品にも空気清浄機能を搭載したエアコンはありますが、多くがイオンを放出してカビやウイルスを無効化したり、静電気で汚れを吸着するといったもの。専用の空気清浄機のような、「シンプルに目の細かなフィルターで空気の汚れを濾す」タイプの機能はあまりありません。
一般的に、エアコンは金属製の細かな網のような


一般的なエアコンが高性能フィルターを使用しないのは、吸気性能が落ちてしまうためです。そこでエオリアは、フルパワーが必要な運転スタート時は、目の細かな

こうした花粉やPM2.5まで空気清浄できる能力があるからこそ、新しいエオリアのAI先読み空気清浄機能は力を発揮するともいえます。エオリアは自動空気清浄機能をオンにしていると、エアコン運転を切っている状態でも空気が汚れれば自動的に空気清浄運転を開始します。空気清浄機の代わりにもなるそうです。
エアコンは一般的に夏と冬に利用する季節家電ですが、空気清浄機として利用するならば、一年中使えます。ただしデメリットもあって、

●つけっぱなしの「電気代」問題をカンタン解決?
新エオリアのもうひとつの新機能が、スマートフォンアプリでチェックできる「つけっぱなし判定」機能です。
エアコンは運転を開始したときに、もっともパワー(電力)を使います。最近は、「ちょっとの外出ならエアコンはつけっぱなしにしたほうが電気代がかからない」といわれています。
とはいえ、実際に「ちょっとだけ」というのは、15分なのか30分なのか1時間なのか迷うところ。そこで「つけっぱなし判定」機能では、家を留守にする時間をセットすると、AIが外部の気象条件や部屋の断熱性といった住宅性能など、さまざまな条件を使って計算。
帰宅時にエアコンをスタートした場合と、つけっぱなしにした場合の電気代(概算)を表示してくれます。外出時に「エアコンを切るべきかどうか?」と悩むことがなくなるかもしれません。
●気になる「

近年は各メーカーから、「エアコン内部の清潔性」を重視したモデルが多く発売されています。エオリアも「オートクリーンシステム」と呼ばれるさまざまな方法で、エアコン内部の清潔性を維持しています。
ひとつめの


ふたつめが「ホコリレスコーティング熱交換器」の存在。エアコン内部でとくに汚れが溜まりやすいのが、細かな凹凸の多い熱交換器です。熱交換器は金属の板をカットし、横にズラリと並べた形状のパーツ。金属をカットしただけの断面がざらざらとしており、汚れが吸着しやすいのです。そこでエオリアは、熱交換器の表面がツルツルになるようコーティング。ホコリが落ちやすい構造にしています。
最後の機能は「みはり」機能です。エアコンが一番汚れやすい環境は、エアコン内部が高温多湿になったとき。エオリアは「室温みはり」「カビみはり」といったセンサー機能を駆使して、自動運転を制御します。

○従来モデルの人気機能も健在
今回さまざまな新機能が搭載されましたが、もともとエオリアは高い機能性で評判のよいエアコンです。スタッフによると、なかでも一番「これがあってよかった」といわれるのが、以前から搭載している「エネチャージ」機能だそう。
通常、エアコンの暖房運転は、室外機内部の熱交換器を冷やす制御をします。このため、熱交換器に霜がつくと、こんどは霜を溶かすために「霜とり運転」が必要となります。室外機の熱交換器を温めて、室外機についた霜を溶かす運転です。
霜とり時は室内機の熱交換器が冷えるため、霜とり運転中の10分ちょっとの時間、室内が冷えてしまうのです。冬にエアコンを運転しているのに、急に室内が冷えることがあるのは、この霜とり問題がほとんどです。
エオリアに搭載されたエネチャージ機能は、蓄熱槽を作ってパワーを溜めて、温風を出しながら霜とり運転ができます。
